「実戦(じっせん)」とは、躰道の技を使って実際に戦う競技で、空手でいう「組み手」にあたります。戦うといっても技は制御し、いわゆる「当て止め」=「ライトコンタクト」で行います。 判定は2人の審判によって、柔道と同じように「有効・技有・一本」で判定します。ただ突き蹴りを相手に当てればポイントになるというわけではなく、
- 操体を用いた完全防御ができているか
- 突き蹴りが有効な部位に当たっているか
- 技を施したあと、反撃されない間合いまで距離をとれているか
等々を審判が見て、無効技~一本技の判定をします。
大会では個人で戦う「個人実戦競技」と5人1チームで戦う「団体実戦競技」があります。
団体実戦競技では1から5番までの番号を割り振り、それと対応する操体の技を主体に攻撃していきます。
躰道は攻防一体の武道と言われますが、実戦でも、攻撃しながら防御を、防御をしながら攻撃を行うため、技が決まるその瞬間まで勝敗が分かりません。一対一で相手と対面し技を当てることを目指す、駆け引きの緊張感や連続した技の格好良さが見どころです。